気分やさんの気ままなブログ

【憧れの罠】

 今日とある本を見かけて読んでみたのですが、昨日投稿した「憧れ」の話がちょうど書かれていたので続きで書いてみようと思います。その本はというと陸上の為末大さん著の『諦める力』という本です。

 

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 昨日、憧れが過ぎると「その人みたいになることを追い求めすぎてしまい自分らしさを見失ってしまう」と書きましたが、為末さんはこれを「憧れの罠」と言っていました。この言葉を見て確かにこれってまさしく罠だなと思いました。つまり僕は罠に引っかかってばかりなのですね(笑) 罠に引っかかってしまうと”短所を埋めるつもりが長所ごと削り取ってしまう”のです。そしてこの「憧れの罠」に引っかからないようにするためにはその憧れの人が自分の延長線上にいるのかを見極めることが大切だと書かれていました。加えて仮に延長線上でも自分の能力に見合っているのかも見極めることが必要だと思いました。そのためには自分を理解することが大切ってことですね。

 

 この『諦める力』というタイトルを見て羽生さんの『捨てる力』と似てるのだろうかとふと思いました。ここからは僕の解釈であり『諦める力』を全部読んだわけではないし『捨てる力』の方だって本を通しての持った僕の考え方なので違うと思う人もいるかと思います。が、僕なりの捉え方です。「諦める」も「捨てる」も「今やっていることを手放す」という部分では同じです。しかし異なっているなという感覚がしたことはメリットがあると見込めているかどうかです。手放した先にこういったよさがあると計算できていることが「捨てる」に当たり、一方で手放したからといってよさがあるかは分からないけどこのまま続けていても好転することはなさそうだということが「諦める」という印象を持ちました。ですから自分自身「捨てる」ことはそれほどためらわずできれど「諦める」ことについてはなかなかできないことに思えたのでした。