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【「らくプリ」その13-小数を楽しむ】

 とある小数・分数のかけ算のプリントでのこと。いつも同じプリントを基本的に2回ずつやっているのですが、2回目にやった時にすごく冴えていて数字が小さければ帯分数のままでも約分してかけ算して答え求めることが暗算でできてしまうほどでした。2回目という慣れを差し引いてもできすぎているとその時に感じたほどでした。しかしそんな状態だったからこそか、やり終わってからこのように感じたのでした。

 

僕は小数というものを味わっているだろうか?

 

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そんな思いを抱いたことから、合格していたにもかかわらず3回目をやることにして、できるだけ小数のまま計算するという自分ルールでやってみました。分数・小数混じりのかけ算の定石としては小数を仮分数に直して約分して計算をするものです。別にこのようにアルゴリズム的に解いても何ら問題ないのですが、ふと数を楽しみたいと思ったのです。例えば「1/2×0.8」であれば逆転させれば「0.8×1/2」となり、このように見ると「0.8の半分の数は」と捉えることができます。あと分数は分子÷分母であることから分解することを考えて「0.5×2/3」で先に0.5×2をやったり。それとか、「30/7×2.8」であれば2.8÷7を先にやるとかして工夫して計算したり。

 しかし、やってみた結果分かったことは自分が小数より分数にいかに慣れていたかということでした。前に分数としてやった時との時間を比べてみたら1分半遅くなっていて、もしかしたらたったのと思うかもしれませんが自分としてはこの時間は重症です(笑) その上やり慣れていない方法でやっていたがゆえに前回は0コだったミスも発生してしかし楽しさはどうだったかというと、単にアルゴリズム的にやるよりずっと楽しかったです。

 今働いている中学校で、1年生ですが、答えを分数でなく小数で書いている子が何人もいます、中には求めるのに筆算を書いてまで。普段は、小数で書いてもいいという自由を保障し小数も大切だと言いつつも、別に分数でいいし分数の方が楽なはずなのになあ、と思って見ていました。ですが今回の自分のことから、小数で答えを書く子にはその子なりの感性があるのだとも思ったのでした。