気分やさんの気ままなブログ

【学びを他の場で活かすということ】

 一昨日投稿したイベント「girlsBand Last Project2017」で、最後にイベントの参加者からgirlsBandの人に、ここで学んでいることがどのようにして他の場所でも活きているか、という質問がありました。自分も大学の頃に委員会活動がありgirlsBandのイベントに参加し、あいちワークショップギャザリングの運営に携わり他にもいろんなところに参加してきてその場所場所で学びがありながらも他の場所で活かそうと思っても上手く行かずもどかしかった時もありました。今これを読んでいる方の中には同じように悩んでいる人もいるのでしょうか?他の場での経験が活きた!と自分で思うことはわずかしかないですね。そして今でも自分に投げかけ続けていることです。そこで経験・学びを外で活かすということの僕なりの捉え方を書こうと思います。

 例えば今僕はファシリテーションに関する講座に参加しています。じゃあ参加し終わって他の場所、それこそ職場とか、ですぐに結果として表れるとは思っていません。なぜなら、場の雰囲気・構成メンバーが違っているからですファシリテーション講座にはファシリテーションを学びたいという人が参加していて講座自体の講師というファシリテーションのプロがいて対話しやすいように場が作られている。一方、普段の他の場では自分が頑張りたいと思っていても他の人がそうとは限らず、先ほどとは違い自分と周りにギャップができているのです。だから学んだ場と活かそうと思っている場は違うんだとあらかじめ思っています。そうすることで上手くいかなかったとしても「やっぱりか~」で済むので落胆もあまり受けません。

 でも、それじゃあ他で学んできても結局何にもならないじゃん!、と思うかもしれません。だからこそもう1つ学びの場で意識していることが、何があったからこの場で学ぶことができたのかということです。つまり他の場でその要素を取り入れれば他の人のマインドを以前それを学んだ自分と同じようなマインドに変えられるのではないかということです。だから参加者である時にもこのプログラムの中には考えさせるものが隠れているのではないか?、講師のこの言動には何か意図があるのではないか?、と考えながら参加しています

 活きるまでのことも大切ですが、学びが活かせた時も大切だと思います。他の場において以前の経験・学びが活きたと感じるのには2種類のものがあると思っています。1つは自分で仕組んでみてそれが上手くいった時。例えばグループの話し合いの時にかつての経験から「見える化」した方がいいなと思って提案した場合とか。自分はよく「マジック」だと思っています(笑) もう1つは自分で意図して仕組んだわけではないけど結果としてよかったことがあり、どうしてよかったかを考えてみると以前のある経験を自然に活かしていた、という後付けのようなものです。学びを活かしたっていうのとはちょっと別のことですが、今回のイベントで「サンシャイン池崎」の真似をするというお題が出て思いっきし「ジャースティース」やってしまいましたが、なぜ思いっきしできたかというと実は大学時代の委員会の追いコンの時に無茶ぶりでやらされた経験があったから2回目の今回はふっきれたんじゃないかと思っています。今は僕は割とこっちの方が大半なような気がします。どちらにしても大切なことはリフレクションをしっかりするということです。「これと同じような経験が今までにもあったか?」「どうして今回これが上手くいったのか?その要素は何か?」。上手くいったときにしっかり振り返らなけらば自分の思い込みや自己満足なものにしかならず、他でまた活かそうとして上手くいかなかった、なんてことが起きかねません。逆にしっかり振り返れば自信になりいずれ無意識に活用することができるようになる気がします。

 

 焦らず、結果を求めすぎず、しっかり振り返る。これの繰り返しであって、遅かれ早かれいずれはいい時がきっと来るはず。組織づくりも全く同じ、どころかもっと繊細なんじゃないかな?

 

 こういったことを考えるようになったのはまさにgirlsBandのイベントであり「環境学習デザイン」なる分野のおかげです。